退職と移住…
個人的な問題ですが、同じようなシチュエーションで悩んでいる人は少なくないと思うので、誰かの参考になればと思い、ありのままの想いを正直に書きます。
今、猛烈に悩んでいます。
今、と書きましたが、実際には、2020年の4月から本日10月16日までの半年間、ずっと妻と話し合いを続け、このことを考え続け、悩み続けています。
仕事を退職するか否か?
妻の郷里の新潟に移住するか否か?
についてです。
義父の死と義母の脳梗塞
退職と移住…
この事について真剣に考えだしたのは、昨年9月の義父の死がきっかけでした。
義父は10年以上も前に、脳梗塞を発症し、最初は新潟の妻の実家で暮らしていたのですが、近年はずっと入院していました。
認知症もどんどん進み、家族が病院にお見舞いに行っても、最後のほうには目の前の家族が誰なのかについて、わかっているのか、わかってないのかよくわからないような状態でした。
そして、昨年9月に突然昇天しました。
93歳だったので大往生であったと思います。
棺の中の表情は穏やかそのものでした。
そして、母は新潟の実家で一人で暮らすことになりました。
といっても、元々義父が数年間ずっと入院していたので、義母は一人での暮らしには慣れてました。
年齢は83歳なのですが、耳が少し遠いぐらいで身体は元気そのものだったし、友達と氷川きよしのコンサートに出かけたり… リア充な感じで人生を謳歌している様子だったので、ある程度は安心していました。
もちろん一人での暮らしを寂しいと感じる時もあったとは思いますが。
それが、今年の4月…
テレビでは毎日、コロナの恐怖を煽る報道が繰り返されていて、義母はコロナを恐れて窓も閉めきって、ほとんど家からでない生活をしていたようです。
そんな時に、突然の脳梗塞。
コロナの恐怖や不安、強烈なストレスの影響もあったと思います。
ただ、脳梗塞で倒れる一瞬前に、家にそなえつけられていた緊急通報のボタンを押したことにより、すぐにソーシャルワーカー的な人がかけつけてくださり、すぐに病院に搬送されました。
一歩遅ければ帰らぬ人となっていた可能性も十分ありましたが、そのボタンを押したことで一命を取り留めることはできました。
ただ、脳梗塞の後遺症として、片足が麻痺してしまい、車イスが必要な状態になりました。
すぐにでも病院にお見舞いに行きたかったのですが、日本中がコロナパニックのピークの時期だったので、面会はおろか、他府県の人間は病院に入館すること自体が禁じられた状態で身動きがとれませんでした。
プランA・プランB・プランC
たとえ面会が出来なくても、妻はとにかく母の側で面倒を見たいという思いがありました。
それで新潟に移住するについて、どういう形がベストなのかについて何度も話してきました。
プランA 妻が一人で新潟に移住する
僕には京都での正社員としての仕事があり、責任ある立場にもなっていたので、現実的に動くのが難しい状態でした。
また、仕事を退職することは金銭的にも不安がありました。
子供も京都での今の家での暮らしを楽しんでいます。
そういった観点からは、これがベストなプランなのかもしれません。
でも、妻と離れ離れで何ヶ月過ごすのか、あるいは何年過ごすのか?
その間、僕は雇われ人としてフルタイムの仕事をしながら、同時に自分の会社のビジネスもやり、なおかつ子供の世話とか家事を一人でこなすことができるのか?
ちょっと無理があるプランに思えました。
プランB 僕が一人で京都に残る
妻が二人の子供と共に、新潟に移住して、僕は京都で逆単身赴任状態で今の仕事を続ける。
これは一番リスクが少なく、現実的なプランに思えました。
1つは、僕がこの家の番をすることで、妻も子供も、いつでも京都に戻ってくることができる。
子供たちが、やっぱり京都で暮らしたい! 新潟は嫌だ!
とゴネだす可能性は十分にありえます。
妻も故郷の新潟は大好きだけど、京都も大好きだし、仕事と交友もあります。
僕が残ることで、家族はいつでも京都に戻ることができるという安心感とオプションを持つことができます。
あとは、僕が残ることで、経済的には安心できます。
一番安心なプランです。
でも、これで本当にいいのか?
移住というのは何かと大変だし、子供も妻も僕なしでは大変だし、不安も大きいはずです。
そんな大変な時に離れ離れでいいのか?
それに、新潟への移住という、不安もあれば、でも同時に新しい生活へのワクワク感もある瞬間を一緒に過ごせないなんて、嫌だ! と正直思います。
プランC 家族全員で移住する
これがたぶん一番良いプランであることは明白でした。
なぜなら僕にとってのファーストプライオリティは家族だからです。
家族のために仕事でもなんでも頑張っているのです。
なので、家族と離れてくらすなんて本末転倒です。ナンセンスです。
でも、このプランも決して簡単なわけではありません。
懸案事項としては…
- 勤務先では計らずも責任者的な立場になり、退職は難しい状態であること。
- 安定した職を退職することで、経済的不安のリスクが高まること。
- 新潟にハマらなかった場合、京都に帰る拠点を失ってしまうこと。
そんな不安がありました。
妻とは何度も何度も何度も話し合いました。
よし、俺が一人で残って家を守る!
と決定したことも何度もあり。
エイヤと家族みんなで移住しよう!
と決断したことも何度もありました。
それが行きつ戻りつ、状況が変わったり、僕の、あるいは妻の心境が変わったり…
期待と不安が交互に来て、結局何も変らないまま、動けないまま半年が過ぎてしまいました。
でも、ついに、そうもいってられない事態になってしまったのです。
【この記事、明日につづきます】