睡眠時無呼吸症候群の検査入院

いよいよ睡眠時無呼吸症候群の検査入院の日がやってきました。

夕方6時に病院に行くことなっていて、入浴も夕食も済ませてくるようにとの指示だったので、早めにそれらを済まして、そして僕は今夜最後の1本になるかもしれないタバコを深く吸ってから病院へと向かいました。

本当にバカみたいな話だけれど、検査入院、正確には「終夜睡眠ポリグラフィー検査」を受けるにあたって一番心配だったのはタバコでした。

僕はヘビースモーカーというわけではないけど、タバコが吸えないとちょっとしたパニックになる場面が過去に何度もありました。

禁煙パニック検査入院

そんな自分が嫌で禁煙セラピーを読んだり(マジな話、禁煙関連の本を10冊以上所有しています)、禁煙外来にも過去に2回も通院したことがあったのですが、それでも、少し禁煙できても必ず挫折してきました。

なので、今回の検査入院ももちろん禁煙だし、病院の中にも周りにも喫煙所なんてないし、そういう場所に1泊も軟禁?される… そう想像しただけでパニックになりそうなぐらいでした。

 

カバンにタバコを忍ばせて(ビールもね)

そこで僕はプランを練りました。

入院といっても重い病でもなく、手術をするわけでもありません。

ただの検査です。

だから、こそっと病室を抜けだして、シレーっと病院の玄関を出て、屋外に出さえすれば、携帯灰皿でタバコを吸えるな…

なんてことを思っていました。

なので、カバンにはタバコと携帯灰皿を忍ばせて病院に行ったんです。

でも、僕のそんな計画は見事に頓挫してしまいます。

 

ワオ!まるでホテルやん!

病院について受付に行くと、すぐに担当の技師さんが来て、ともに今晩一泊する病室へと連れていかれました。

僕は相部屋かもしれないな…

と覚悟していたので、連れていかれた病室が個室であることが判明した時には…

よっしゃ~~と心の中でガッツポーズしました。

病室は完全に個室で、シャワーもトイレもついていて、テレビもあって、病室というよりも、ビジネスホテルのような、そんな快適な部屋でした。

ビジネスホテルみたいな病室。検査入院睡眠時無呼吸症候群

でも、そんな喜びも束の間、僕のテンションは一気にだだ下がりしました。

 

重症患者ですやん!これじゃ!

病室につくなり、技師は説明もそこそこに、僕に検査器具の装着をはじめました。

え!?
Σ( ºΔº 〣)

これは僕の勝手な思い込みですが、検査入院では夜9時ぐらいまではゆっくり病室で過ごして、いよいよ消灯… というタイミングで検査器具を装着されるもの。と、思い込んでいたのです。

それが、病室についた瞬間に装着て!

しかも、装着器具のパーツがめちゃめちゃヘビーデューティーです。

自宅での簡易検査(パルスオキシメーター)は、鼻チューブと、指先サックの二箇所だけでした。

でも、本番の「終夜睡眠ポリグラフィー検査」は次元が全く段違いでした。

頭皮にゴリゴリと接着剤のようなものを塗りたくられ、身体中にセンサーのようなものを取り付けられ、サージカルテープでガチガチに器具を固定されてしまいました。

その時に僕の画像がこちらです(閲覧注意)
↓  ↓  ↓
重症患者睡眠時無呼吸症候群入院検査

イヤイヤイヤ…

(ヾノ・∀・`)

これじゃまるで重症患者ですやん!

エビソード1の時の配線むき出しC−3POかい!
と、身体中にチューブを付けられた自分に一人ツッコミを思わずいれてしまいます。

やれやれ…

こんなかっこうでうろちょろしてタバコ吸いに玄関の受付前をすり抜けるなんて無理ですやん!

僕は全てを諦め、悟りました。

 

実はカバンにはアサヒスーパードライとおつまみすら用意してたんです。

僕は基本的に毎日お酒は飲みますが、深酒した時ほど、イビキが大きいし、無呼吸にもなっている…という家族の指摘があったので、CPAP治療の認可をもらうためには、少しでも無呼吸の数値を上げるためにもお酒は飲んだほうがいいな… と思って持参したのでした。

でも、もうこの状態では、とてもビールのんで、おつまみを食べて… なんて状態ではありません。

ははは…

いろいろ準備したけど意味なかったね…

病室に乾いた一人笑いの声が虚しく響きます。

 

・・・

・・・

沈黙

・・・

・・・

 

よし!

寝よ!

(•̀ᴗ•́)و ̑̑ぐっ

 

切り替えは早いタイプです。

全てを悟った僕はもう何もせずに眠ることに決めました。

起きていれば、それだけタバコも吸いたくなるだろうし、今は何も考えずにとにかく寝ることが、タバコへの渇望を強制シャットアウトする唯一の方法だったからです。

寝る、そして朝になるのを待つ。

そう決めて、僕は部屋の電気を消して、ベッドに横になり、枕元の読書灯だけをつけて、僕は持参した読みかけの村上春樹の「騎士団長殺し」を読み始めました。

やれやれ…

 

30分ぐらい読書していたと思います。

気が付くと朝になっていました。

検査入院の朝。睡眠時無呼吸症候群

 

ヤバッ!! 外れていた鼻チューブ…

朝は6時前ぐらいに目が覚めたと思います。

おぼろげな意識でしたが、僕はある1つの異変にすぐに気が付きました。

ヤバッ!!

鼻チューブ外れてますやん!(滝汗)

( ´•ᴗ•ก; )

 

やっちゃった…

やばいかも、って思いました。

無呼吸を調べる一番重要なパーツである鼻チューブがしっかりテープで固定したにもかかわらず、完全に外れていたんです。

せっかく、あらゆる困難を乗り越えて、やっと辿り着いた、検査入院だったのに…

鼻チューブが外れたことで、僕の無呼吸は計測されず、CPAPの使用が認められたなかったらどうしよう…

ああ…
やっちまった…

無意識とはいえ、鼻チューブを外した自分の愚かに、ほとほと嫌気がさしました。

技師が来る予定の午前7時まで、僕は後悔の気持ちで沈んでいました。

 

・・・たぶん大丈夫!?

技師が来るなり、僕は言い訳するように、無意識に鼻チューブを外してしまったことを報告しました。

そして、これによって無呼吸が計測されなかったらどうしよう…的な相談もしました。

そうすると、技師は
「いや、そのために、他に脳波とかいろんな場所を計測しているので、多少は影響はあっても、ちゃんと無呼吸は計測されます」
と、返答してくれました。

まあ、なんとか大丈夫なのかな…

ほんの少しだけ安心して、僕は病院を出ました。

検査結果を聞きに行くのは1週間後…

長い一週間でした。

【明日につづく】

【次回の予告】

正直すぎる技師から聞いた衝撃の一言…!!!を公開します。

【記録】
SAS(睡眠時無呼吸症候群)の検査でこれまでに行った病院の回数=5回

これまでにかかった医療費の合計=4,280円(初診=380円、自宅簡易検査=3900円)

本日も最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
(*^_^*)
あゆむ 拝