昨日の記事
の続きです。
プランA・B・C…
つまり、妻が一人で移住するというプランAも、僕以外の3人が移住するプランBも、そして家族4人で移住するプランCにも、それぞれリスクがあり、どのプランをチョイスするのか判断が難しく、悩みながらも時だけがどんどん過ぎていきました。
そして、そんな風に決断を迷っているうちに、ついに事件が起きてしまうのです。
事件勃発!老人介護施設でのイジメ
はい…
義母が入居している老人介護施設でイジメを受けていることが判明しました。
こういうことってやっぱりあるんですね。
入所してすぐぐらいに、義母は妻に電話で訴えてきました。
古株のボスみたいな意地悪な入居者(女性)がいて、その人から、毎日のように、バカにされたり、暴言を吐かれたりして、辛い…
と。
もう、こんな施設にはいたくないと…
一刻も早く、自宅に帰りたいと…
アチャ━(*´・д・)━!!!
ですよね。
失敗した老人介護施設選び
老人介護施設を選ぶにあたっては、心配はありました。
まず、僕たち夫婦は母が実際に入居した老人介護施設を見学したことはありません。
電話で施設の人と話しただけです。
コロナの影響で見学は一切許されていなかったので、電話で施設の雰囲気を確かめるしか方法がありませんでした。
実は候補の施設は2つあって、1つは割りと新しいけど、大所帯の施設。そしてもう1つが実際に母の入った、古いけど少人数でアットホームな施設でした。
新しい大所帯の施設は、電話で問合せた時に、妻いわく、かなり事務的で冷たいような雰囲気があった。
とのことでした。
そして、実際に入ったほうの施設では、電話をした際に、愛想もよく親切で、親身に相談に乗ってくれる感じだったので、古くてもスタッフの質の良いほうがいいよね…
ということで、現在の施設を選んだわけです。
でも、結果的にこの選択は失敗でした。
少人数すぎて(全入居者はたったの10数人!)、アットホームは事実なんだけど、それって諸刃の刃です。
少人数がゆえに、もう人間関係が完全に出来上がっているのです。
閉鎖空間で何年間も少人数で過ごしたら、自然発生的にボス的存在はあらわれるし、ナンバー2も出てくるだろうし、猿山的なヒエラルキー構造ができてくるんでしょうね。
案の定、新参者(うちの義母)に与えられる役割は、イジリやイジメのターゲットというベタな役割だったようです。
義母は純粋な人間なので、腹芸とか空気を読むということが苦手で、本音で生きるタイプなのも良くなかったのでしょう。
ほら、よくいるじゃないですか…
瞬時に場の空気を察して、誰がボスなのかを見抜き、そして素早くボスに頭を垂れて忠誠を誓い、寵愛を受ける… そんなタイプの人間。
母もそういう芸当ができれば、もう少しスムーズに老人介護施設に馴染むことができたかもしれませんが、絶対にその手の腹芸はできないタイプなのです。
脳梗塞直後から数ヶ月間入院していた病院では、看護師もリハビリ担当のスタッフもみんな親切で、母も電話をするたびに、楽しそうで、むしろ幸せそうですらありました。
そんな状態からの、イジメ施設への移動なので、まさに天国から地獄です…
さらなる悲劇…それアカンやろ!
「もうこんな施設いたくない…」
電話口の義母はあきらかにテンションがだだ下がりで、苦しそうでした。
面会して慰めてあげたくても、それも出来ないし(コロナで面会不可)、施設の中に入ることも許されていません。
遠く離れた京都から母にしてあげられることは限られていました。
電話をするか、物を送るか、の2つしか出来ることはありません。
そんな折に、母からついに・・・
こんなSOSの電話がかけられてきたのです!
「施設の介護士さんに意地悪をされて辛い…」
と!
消え入りそうな弱った声で告げられました…
・・・
・・・・
・・・・・
・・・・・・
あっか〜〜〜んッ!!
そこ絶対にアカン施設やんッ!!
アカン!!!!ヾ(´囗`。)ノ
このままではイカン…
なんとか手を打たねば、母は心身が弱り、死んでしまうかもしれない…
もう仕事だの収入だの言っている場合じゃない!
すぐに手を打たなきゃ!
そんなモードに入った時にさらなる悲劇が襲います。
終わらない悲劇! なんでこうなるの!
それまで自由気ままに暮らしていた分、反動は大きかったのだと思います。
閉鎖された空間で、誰とも面会できずに、入居者からイジメられ、それを助けてくれるはずのスタッフからもイジメられる…
これ、義母ならずとも、誰でも心身ともにやられてしまうと思います。
どうするのがベストか!?
まず、施設は変えないといけないな…
そんなことを夫婦で話し合っている時、施設から突然知らせが来ました。
「義母さまが、緊急心不全になり、病院に運ばれました」
・・・
・・・・
・・・・・
事態は風雲急を告げていました。
もう、選択の余地なんて言ってられなくなりました。
いよいよ決断する時が来たのです。
【明日につづきます】